基礎知識 (法人税No.68)

圧縮記帳の経理処理について

圧縮記帳の経理処理方法については、直接減額方式と積立金方式の2種類の方法があります。

ここで、直接減額方式とは、圧縮金額を固定資産から直接減額し、圧縮損を損益計算書上計上する方法のことを言います。
仕訳例: (借) 圧縮損 ××  (貸) 固定資産 ××

次に、積立金方式とは、圧縮金額を固定資産から減額することをせず、また、損益計算書上においても圧縮損を計上せずに、以下のような仕訳により剰余金の処分で積立金を設定する方法のことを言います。
仕訳例: (借) 繰越利益剰余金 ××  (貸) 圧縮記帳積立金 ××

この積立金方式によった場合、会計上は圧縮金額について費用計上されていませんので、税務上は別表4にて圧縮金額相当額を減算処理することになります。

また、減価償却資産について圧縮限度額をこえて取得価額を減額した時の超過額は、償却費として損金経理した金額とされます。従って、圧縮限度超過額が発生した時は、その超過額を減価償却資産の取得価額に加算して償却限度額を再計算し、償却限度超過額として別表4にて加算処理することになります。

2013年9月20日

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